※この記事は「ひばらさんの栃木探訪」を再録・再編集したものです。
高根沢町の伝説「おだきさん」はご存知でしょうか?
場所が気になったので行ってみることにしました。

場所は、上高の安住神社の近く、田んぼの真ん中にあります。
その名も
「おだきさん」という湧水地。
のどかな田園風景を眺めながら進んでいくと、

おお、湧水地!

小さいけど、池(というか沼?)があるじゃないですか!
高根沢町にもこんな場所があったなんて~。
灯台下暗し。
でも見たところ、くんで飲んだりは出来ないみたい。

池の横には、祠も祀ってありました。

ちゃんと案内板が建ってました。
「史跡 おだきさん」


ここ「おだきさん」は、五行川の田園地帯に唯一残る湧水池。
五行川沿いにはかつて各所に湧水地と流れが見られたが、
各工事で時代と共に姿を消して行った。
とのこと。
ということは、このような池が
昔はいろんなところにあったということですね。
また、この池の名前である「おだきさん」にはいくつかの伝説が残されているようで、
その名も「おだきさん伝説」があるとな・・
一つは、
この近くの庄屋さまの家に、
“おだき”という名の娘が奉公づとめしており、
美人で働き者の娘だったので、
庄屋さまや周りの人にもかわいがられていたそうな。
その庄屋さまの息子にいつしか恋をしてしまったおだきさんは、
身分の違いに苦しめられつつ、仕事に精を出していました。
ある時、その息子に縁談が持ち上がり、相手が自分でないと分かると、
婚礼の夜、おだきさんはこの沼に身を投げてしまいました・・・
という説。
もう一つは、
家は貧乏だが、美人で働き者の“おだきさん”という娘が
この沼の近くに住んでいたそうで、
その娘がこの沼でたくさんの魚を捕ってしまったところ、
沼の主の怒りに触れ、おだきさんはこの沼に引き込まれてしまったそうな。
周りの人は沼のそばにお墓を作り、冥福を祈り、
この沼を「おだきさん」と呼ぶようになったそうな・・・・
という2つの説があるようです。
個人的には、前者の悲恋系が好きですが・・(笑)
まあ、諸説あるようです。(^^ゞ

池には、橋があったのでビビりつつ渡ってみました。

こちらからの景色もまたキレイです。
ただ、周りは田んぼだらけなので
足もとには

かえるっちがゲーロゲロです。

池は、すぐ川になっていて、
水田水路として流れ出てっていました。
水が澄んでて、よく見たら下にしかけがありました。
○おだきさん(湧水地)
栃木県塩谷郡高根沢町上高根沢廻谷
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