以前も「高根沢探訪〜幻のアヤメロードを探して」で紹介した、タイムカプセルから出てきた30年前の高根沢観光ガイドマップ。
改めて、この中身を紹介したいと思います。
そもそも「タイムカプセル」って何?
「タイムカプセル」とは、カプセル状の容器などにその時代のものを入れて、地中に埋めて、ある年月が経った後に開けるものです。
高根沢町では、1988年に高根沢町制30周年記念事業として、各小中学校でタイムカプセルが各学校の校庭に埋められました。
当時の私は小学1年生。
「21世紀」というワードは “遠い未来” を描いていたのを、記憶しています。
30年後の2018年、各学校から掘り起こされたタイムカプセルは、町民広場のトレーニングセンターに集められ、同年12月の「学校タイムカプセル開封式」でお披露目されました。
タイムカプセルはすでに開封済みで、中身を個別に渡すためにすでに取り出されておりました。というのも、埋めた当時にはまだゆるかった(?)、プライバシーに関する問題も厳しくなり、中のものが町が管理する個人情報として扱われるという観点からのようでした。
集まった当時の同級生たちと一緒に開封することはかないませんでしたが、当時の学校の思い出の品々のほか、集合写真は一緒に眺めることができ、つかの間の同窓会を堪能。
30年後の自分へ書いた作文や足形・手形などは、個別に渡してもらうことができました。
30年前の高根沢の風景
前述した高根沢観光ガイドマップを見ていきましょう。
※内容は1988(昭和63)年当時のものです。
「ふるさと発見!くつろぎの休日 小さな旅に出てみよう」というキャッチコピー。
昭和63年に使用されていたものだと思いますが、すでにレトロっぽさが漂います。
4つ折りのパンフレットの見開きを開くと、「高根沢360度」という見出しで、台新田展望台から望んだ風景が掲載されています。
・・・緑!!
中面に書いてあったのですが、当時・町の新名所として紹介されているのが「東雲ゴルフクラブ」でした。
このゴルフ場が出来た頃に、この台新田展望台も出来たという話を祖母から聞いたことがあるので、ここから眺める景色は、当時ではなかなかのセンセーショナルであったのだろうと想像できます。
ある意味、ここからの風景はそんなに変わっていないかもしれませんが・・^^;
※この時代には、まだ元気あっぷむらも仁井田あさひ高架橋もできていませんでした。
文章は、高根沢町の地形の特徴や川について書かれています。
鬼怒川がひかり 那須の山々が青くかすむ
濃い緑、淡い緑、いちめんのみどりのなかをいくすじもの銀色の線が貫いて走っている。よく見れば、それは清流。手前から市の堀用水、井沼川、五行川とかぞえていくうちに、はるか向こうの高台に鬼怒川の流れを認めた。豊かなる穀倉地帯を中央部にどっしりと据え、高台がそのふちをぐるっと取り巻いている。
牧場もあれば果樹園もある…。縄文土器や古墳だってある。その昔、人々が汲めども尽きぬ水を求めて争った地。文化を携えて行き来した古道。そして実り豊かなムラづくりをしたふるさと、四季の彩りもさわやかな、わが町・高根沢……。
さあ、青空を友に、魅力いっぱいの町を探検しに出かけよう!
(次のページへつづく)