高根沢町寺渡戸のアスパラガス農家さん、みゆきファームさんにおじゃましてきました。
以前、アスパラガスのパッケージシールのデザインをさせていただいた「みゆきファーム」さん。
打ち合わせの際に、「春と夏のアスパラガスは作り方が変わるんですよ」と、その写真を見せていただき、その様子に驚愕、畑の様子をぜひ見たい! と興味を持ちまして、今回の見学させていただく機会をいただきました。
みゆきファームさんのアスパラガス
みゆきファームさんではアスパラガスをハウス栽培しています。
建ち並ぶハウスへ案内していただくと、見えてきました!
ハウス側面の隙間からのぞく鮮やかなグリーン、これがアスパラのハウスなんですね〜。
意外なビジュアルではないですか!?
ハウスの中には、小さな竹林のように、アスパラの “木” が整列しています。
ちょうど目の高さにフサフサした葉が茂っている、こちらが夏のアスパラ畑の姿です。
春アスパラと夏アスパラのちがい
春先になると根にたくわえた養分で、アスパラガスが出てきます。これが「春アスパラ」(春芽)。
地面からニョキニョキとはえてくるイメージが強く、ニュースなどで取り上げられることも多いので、春アスパラのほうが一般的なイメージとして強いかもしれませんね。
アスパラガスの旬は「春!」と言われる所以はこれもあるかもしれません。
が、アスパラガスの収穫は実はまだまだ続くんですね〜。
春芽の収穫を終えると、根の養分を使い果たす前に、形のよいアスパラガスを伸ばします。
伸びた緑色の葉は擬葉(ぎよう)といって、夏はこの葉を生い茂らせて光合成をし、この養分で「夏アスパラ」(夏芽)を収穫します。
まさに、アスパラ栽培の “第二形態” が夏アスパラなんですね(正式には「立茎栽培」というらしい)。
そんなわけで、春のイメージがあるアスパラですが、夏もひきつづき食べることができるわけです。
アスパラガスは10月頃まで収穫でき、春は甘く、夏はシャキッとした食感が特徴です。
小さな花と実も見ることができました。アスパラってこんな実がなるんですね。
アスパラガスの葉は、細くてつくしのスギナみたいな感じです。
ここだけ見たら、この植物がアスパラガスって分からないですね〜。
目線を足元に下ろすと、木の根元のあたり、土からニョキっとアスパラガスが顔を出しています。
アスパラの木は地中に根を伸ばし、次の新しい芽ができると地上にひょこっと顔を出します。その芽が成長して、アスパラになるそう!
30センチ前後の長さまで成長した頃に、チョキンと収穫されます。
つまり、わたしたちが食べていたのはアスパラの “茎” だった訳ですね・・。
成長過程で少しでも傷がついたらそこで曲がってしまったり、温度や湿度などの条件が揃わないとうまく成長していけないなど、とっても繊細なアスパラガス。
まっすぐなアスパラを育てることが大変なことも教えていただきました。
木の下の方がスッキリしているのは、風がよく通るように、下が密にならないよう茎や葉を丁寧に落としているからなのだとか。
そのままにしていると、グングン伸びて固くなり、そのまま木になってしまうそうです。
(まるでタケノコと竹の関係のようだ)
暑い日にはすくすくと1日で20センチぐらい伸びてしまうので、取り逃しに注意しつつ、毎日アスパラの根元を注視しながら管理しているそう。
たまたまこの日は雨で涼しかったですが、暑い日はこの畑の中を中腰での朝早くから収穫作業・・と考えると、いや〜、なかなかの過酷さ。本当に農家さんには頭が下がります。
こちらは紫アスパラの畑。木になると緑なんだね〜。
現在は葉が緑色ですが、収穫シーズンを過ぎ、冬が近づくと黄色っぽい色に枯れていくそうで、それを全部刈り取ってから、冬に冬眠するそうです。
根は掘り起こさずそのままで、状態がよければ何十年もそのままで栽培することができるのがアスパラガス。
その分、春先の低温などで根がやられてしまわないよう、温度に注意を払い、土壌分析をして土の状態に気を配って・・と、農家さんは一年を通してアスパラを管理しているのだとか。
今の時期は毎朝ハウスに入って一本一本丁寧に手作業で収穫されているそうです。収穫後のアスパラは機械で長さを揃えられ、重さを計って束にまとめ、出荷となります。
この日も新鮮なアスパラが出荷されていくところでした。
新鮮なアスパラガスの見分け方は、穂先がピンとしていて、しっかりしまっているものがおすすめだそうです。
この日の朝、収穫したものは、ナマでもいただくことができました!
アスパラを調理する時、下の方の皮をむきますが、どのへんまでむいたらよいか、教えていただきました。
アスパラの端と端を手で持ち、折れない程度に軽くグイーっと曲げる。頂点になったあたりから下の皮をむくとよいそうです。
さっそく家でやってみましたら、簡単にでき、調理した時にかたいところが無く食べやすかったです。^^
オススメの食べ方
せっかくなので、アスパラ農家さんにオススメの食べ方も教えてもらいましたよ!
◦ 洗って生で (ムラサキアスパラはゆでると緑になるので、特に生がオススメ)
◦ チンする容器で加熱→水分を逃さずうま味たっぷり
◦ ピクルス漬け
今回おみやげにアスパラのピクルス漬けをいただきました。
シャキシャキと歯切れのよい食感と甘酸っぱい味付けがクセになる美味しさでした。
ごちそう様でした。^^
みゆきファームさんのアスパラガスはこちらのシールが目印!↑
直売はやっておりませんが、最寄りの農産物直売所
◦ JAしおのや たんたんプラザ光陽台(高根沢町)
◦ JAしおのや 農産直売所 さくら(さくら市)
◦ 「農産物直売所ここにしかないいちば」(高根沢町、道の駅たかねざわ元気あっぷむら内)
◦ 農産直売所 あぜみち(宇都宮市)
などで購入できます。
アスパラは彩りはもちろん、栄養豊富な緑黄色野菜。
栄養ドリンクにも含まれている “アスパラギン酸” が含まれていて、疲労回復効果がありますよ〜。
美味しいアスパラでこの夏を乗り切りましょう!
みゆきファームさん、見学させていただきありがとうございました!
○みゆきファーム
栃木県塩谷郡高根沢町寺渡戸
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