道の駅たかねざわ 元気あっぷむらなどで発売している純米大吟醸「翠のひと刻(すいのひととき)」。
完成お披露目会のレポートにひきつづき、実際に飲んでみました。
商品名「翠のひと刻」は、高根沢の田園をイメージ。
翠=緑色の瓶に瓶詰めされています。
「翠のひと刻」は精米歩合50%のお米を使った純米大吟醸。
純米→特別純米→純米吟醸→純米大吟醸
と、純米酒の中でも最高級品です。
さらに使用されているのは高根沢町産の「山田錦」。
山田錦は日本酒造りに適しているお米の品種で、最大の特徴は大粒で心白(お米の中央にある円形の白色不透明の部分)があること。この心白が大きいと、麹が生育しやすく、アルコール発酵がバランスよく進みやすいんだそうで、「酒造好適米」と呼ばれています。
山田錦の稲穂の背丈は普通のお米よりも非常に高いので、台風などで倒れてしまう性質があるそうですが、昨年は災害もなく、良い栽培状況だったようです。
醸造は高根沢町のお隣り・那須烏山市にある島崎酒造さんです。
今回発売されているのは、「火入れ」(左)と「生原酒」(右)の2種類。
見た目は「生酒」のシールがあるかないかの違いですが、そもそも「火入れ」と「生酒」って、何が違うのか?・・というと、加熱処理しているかしていないかの違いだそうです。
日本酒とはそもそもお米を発酵して造られますが、「火入れ」と呼ばれる工程があり、酵素の働きを止めることで、品質の安定を図ります。
「火入れ」という名称ですが、点火してアルコールを飛ばすようなものではなく、実際は熱湯の中をお酒を専用の管に通して、60〜65℃くらいの温度を30分程度保ち、その後タンクに戻し、冷却するような仕組みだそうです。
低温加熱殺菌のため、酒の品質は損なわずに、余分な微生物や酵素だけを除去する技法なわけです。(低温殺菌技術は、牛乳とかにも行われていますね。)
一方、製造から出荷までの過程で一度も火入れを行わないのが「生酒」。
加熱処理をしないため、出来立て、ありのままのフレッシュな味わいが楽しめます。
「生原酒」のほうは、四合瓶と飲みきりサイズの300mlの2種類が発売されています。
生酒は酵母が生きたままのため、瓶に詰められた後も品質が変わりやすく、おいしく飲むためには冷蔵庫保存が必須です。
なので、開栓後は、なるべく早く飲み切るのがおすすめです。
・・説明が長くなりましたが、さっそく開栓。^^
グラスに注いでみると、香りの違いが分かります。
生酒は香りが “濃い” 感じ、火入れはスッキリ爽やかな香りです。
生酒のほうがちょっと黄色味がありますね。
いざ、テイスティング。
私の好みは・・火入れかな?(※個人の感想です^^;)
お酒があまり得意なほうではない私が飲んだ印象では、火入れのがすっきりと飲めるかな〜という感じでした。
日本酒が苦手な方でも飲めると思います。
生酒はトロッと濃厚なお米の味わいが濃縮された印象。
・・こればっかりは、好みですもんね^^;
でも、お酒素人の私でも、違いが分かるぐらい味が違いました。
なので火入れと生酒の飲みくらべもオススメです。
ちなみに、日本酒好きのぱんだまんから感想をいただきましたので、ぜひこちらのほうを参考に。
高根沢産の酒米、山田錦を使用した純米大吟醸
翠のひと刻
香りは華やかで甘い果実感
口に含むと優しい余韻が心地よく流れる
旨口の島崎酒造らしい質味。土地の力強さ
最高峰の造りで生まれた高根沢の代表酒になれるだろう。
生verはグラスに注いだ瞬間はっきりと主張して特別感があり
火入れは比較すると落ち着いた印象。
冷酒でどちらもいただいてほしい
料理はお肉か野菜が合うと思います。
この酒が多くの人に飲まれることを願います。
個人的には火入れのが好みです。
(おまけ)
今回、cozuchi3302さんとのコラボで「翠のひと刻」の酒粕を使ったスコーンも販売されていました。
ほのかに香る「翠のひと刻」の酒粕スコーン。
こちらも美味でした。^^
○農産物直売所 ここにしかないいちば(道の駅たかねざわ 元気あっぷむら内)
栃木県塩谷郡高根沢町上柏崎588−1
公式サイト
Facebookページ
Twitter
Instagram