11月末から、さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-で始まった第103回企画展 さくら市の歴史と文化「奇跡の渡辺清絵日記」。
忙しくてなかなか行けませんでしたが、年末すべりこみで見に行ってきました。
渡辺清さんとは
渡辺清さんは、熟田村狹間田上組(現在のさくら市)生まれの一人の農民です。
明治時代から大正時代にかけて書き記した絵日記が、本業である農業をはじめ、当時の生活がありのままに記されていることから、その資料的価値が認められ、平成11年にさくら市文化財に指定されました。
「熟田村(にいたむら)」は1954年(昭和29年)まであった村で、さくら市のほか、高根沢町の伏久、文挟、飯室地区も、旧熟田村の区域でした。
その後、伏久・文挟・飯室は北高根沢村に編入され、現在は高根沢町になっています。
さくら市狹間田にある「熟田小学校」や、高根沢町伏久にある「熟田郵便局」に、その名残が残っていますね。高根沢町を通る烏山線「仁井田(にいた)駅」も、もともとは「熟田駅」と書いたのです。
当時の渡辺さんの住んでいた場所は、当サイト「たかマガ」でも連載している市の堀用水にも近い場所に住んでいたので、関連した資料があるかどうか興味があったので、この度企画展を楽しみにしていました。
企画展「奇跡の渡辺清絵日記」は1/9まで開催中
企画展は残念ながら撮影禁止。
絵日記の実物やその解説、当時使われた農具や歴史に関連した資料などもたくさん展示され、大変見応えのある企画展でした(もっと早く紹介できなかったのが惜しい!)。
小さなノートに筆でつづった細やかな文章と、簡潔なイラスト。
「アア コワイ コワイ」「来タッタ」「オッキル」などの栃木県ならではの方言交えながらの日記はとても身近で親しみあるものでした。
もともとは小学校の夏休みに描き始めたという日記がきっかけという渡辺清絵日記。
まさか、後生でこんな大々的に展示されているとは、本人も驚いているのではないでしょうか。
^^
そして、市の堀用水にまつわるエピソードを記した日記もありました。
村の取り決めで、市の堀用水の修復などをして疲れた様子も描かれていて、興味深く拝見させていただきました。
図録も買ってしまった!
企画展は、年末年始(12/29~1/3)の休館をはさみ、来年1/9(月・祝)まで開催中です。
ご興味のある方はお早めに是非!
○第103回企画展 さくら市の歴史と文化「奇跡の渡辺清絵日記」
期間/11/26(土)~1/9(月・祝) 9:00〜17:00(最終入館は16:30まで)
会場/さくら市ミュージアム-荒井寛方記念館-(さくら市氏家1297)
一般300円、高大生200円、小中生100円。月曜、12/29~1/3休館。
詳細→同館ホームページ
「たかマガ」では町内の行事やイベント、お店の情報など、
掲載したい情報を随時募集しています。
高根沢町についての情報をお持ちの方、一緒に記事を書いてくれる方、
「このサイトに情報を載せたい!」
「うちの店に来てほしい!」
「ひばらさんに体験してほしい!」
という方も大募集中です。
気まぐれで、参加&体験させていただいたりします。^^
情報は問い合わせフォームまたは、メール mail@takamaga.com まで。
掲載は無料です。