那須烏山市にある島崎酒造さん。
人気の銘酒「東力士(あずまりきし)」などを製造する嘉永二年(1849年)創業の酒蔵で、高根沢町みやげにもなっている高根沢産の酒米・山田錦を使用した純米大吟醸「翠のひと刻」の醸造もしています。
そんな島崎酒造さんの「どうくつ酒蔵」に行ってみました。
「どうくつ酒蔵」とは?
「龍門の滝」の近く、那須烏山市神長にある「どうくつ酒蔵」は、土日や連休などは一般の方でも予約なしで見学できます。(お盆期間は毎日オープン!)
入場料は大人300円、子ども〜20歳未満は無料で入れます。
年中涼しいので、特に夏の見学がおすすめですよ〜。
もともとこの洞窟は、第二次世界大戦末期、戦車の製造のために建造された地下工場(東京動力機械製造株式会社地下工場跡)でした。
終戦間際に掘られたため、実際には戦車が造られることはなかったそうですが、戦後、何十年もの間放置されていた洞窟は、平成19年から島崎酒造の清酒の貯蔵庫として生まれ変わりました。
現在は、那須烏山市の近代文化遺産、そして歴史的土木構造物として2012年には土木学会選奨土木遺産として登録指定されています。
受け付けでタブレットを貸出しており、洞窟内はこれで自動音声で案内してもらえます。
いざ、どうくつ探検へ!
中に入ると、ひえひえ〜! 天然のクーラーになっています。
(メガネの人は最初のうち曇るかも^^;)
見学コース用に案内看板なども設置されており、観光用に整備されています。
どこまでも続く穴は、よく見ると、向こう側から外の光が。
坑内は、山の貫通している3本のたて杭、そこに5本の横坑があります。
トンネルの長さは延べ600メートル。
当時は400人ほどの人が作業にあたり、約1年半という短い期間で完成したそうです。
そして、保存されているお酒がいっぱい並んでいます。
平均温度は10度〜15度。太陽光が差し込まないどうくつ内は、清酒を貯蔵熟成するうえで最適な環境だとか。
見学ルートに沿って、スポットごとに説明してくれるタブレットくん!
坑内はテレビドラマや映画のロケ地としても使われています。
今まで使われた作品は映画「暗殺教室」や「ガンニバル」、「魍魎の匣」など。
鍵のかかった洞窟も。
こちらは50年分(!)の大吟醸古酒なども貯蔵されている特別な場所。
プレミアム感なお酒たちがここで熟成されているんですね。
こちらは、オーナーズボトルのコーナー。
将来、成人した時にお祝いする用のお酒や生まれた記念など、さまざまなお祝い用に、申し込むと一本一本にメッセージ付きで、貯蔵してもらえるボトルが貯蔵されていました。
ぐるりと1周して入口付近に戻ってくると、気になる階段が下へ伸びています。
実はここ気になっていたんです。以前は入れなかったエリア。
下にあったのは、売店と試飲コーナーでした。
試飲コーナーは雰囲気がおしゃれなバーみたい。
ここでしか買えない熟成酒「熟露枯」や、ニューイヤーボトル、オーナーズボトルなどの申し込みもここでできます。
マイクラ好きの子どもたち。生のどうくつ探検は暗くてちょっと恐かったみたい^^;
東力士サイダーと甘酒をおみやげに買って帰りました。
近くにJR烏山線の滝駅や「龍門の滝」もあるので、高根沢町からは電車で観光がてら行ってみてもおもしろいかも♪
帰りは龍門カフェにも寄りました。^^
まだ見に行ったことのない方はぜひ見に行ってみてくださいね。
動画はこちら↓
○島崎酒造 どうくつ酒蔵
開放日/1月~12月末の土日祝日・ゴールデンウィーク・お盆
開放時間/10:00〜16:00
入場料/20歳未満無料、大人300円
栃木県那須烏山市神長字天神149
島崎酒造ホームページ(洞窟酒蔵開放日カレンダー)
【過去の関連記事〜「ひばらさんの栃木探訪」より】