高根沢町民広場南側にある「イタリア食堂 ヴェッキオ・トラム」さんへ。
高根沢産アライファームの「平田ロッソ牛」を食す!
今日の目的は、アライファームさんの高根沢産「平田ロッソ牛」のお肉。
「平田ロッソ牛」とは、高根沢町平田で酪農を営む「アライファーム」さんのオリジナルブランドです。
赤〜い!!^^
「高根沢産平田ロッソ牛サーロインのタリアータ」と、「高根沢産平田ロッソ牛もも肉の赤ワイン煮込み」を合い盛りにしていただきました。
「ロッソ(Rosso)」とはイタリア語で「赤」の意味です。
名前の通り、赤いお肉がお野菜の緑とのコントラストでまぶしい〜^^
肉の中まで火が通すローストビーフよりも、焼き加減をレアでいただく「タリアータ」は、まさにお肉の“タタキ”のような調理方法のイタリア料理で、お肉の味をダイレクトに感じられる一品でした。
イタリア語で「薄く切った」という意味をもつタリアータですが、ヴェッキオさんのタリアータは「ぶ、分厚い!」印象。
脂肪少なめでヘルシーな赤身肉なので、罪悪感なく牛肉が味わえるお料理です。
一方、こちらは平田ロッソ牛を赤ワインで煮込んだお料理。
ナイフを入れると、煮込まれてホロホロ〜とほどけたお肉にソースがまた絶品です。
“ロッソ”牛だけに、赤ワインとよくあう料理・・なのだそうですが、お酒を飲まない私は、日本人なのでついつい、一緒に「ごはん」が食べたくなるおいしさでした^^
大盛りのお皿からお肉があっという間になくなってしまいました。
さてさて、この「平田ロッソ牛」。
実は、「平田ロッソ牛」とは、高根沢町のアライファームさんが酪農で育てているホルスタイン種(乳牛)の経産牛のお肉なのです。
「経産牛(けいさんぎゅう)」とは、出産を経験したメス牛のこと。牛は一生の間に3~4回くらいの妊娠・出産を繰り返し、牛乳の量がだんだん搾れなくなると、最後は肉になって一生を終えます。
元来、経産牛は食肉としては「肉がかたい」「脂が黄色い」などと敬遠され、その多くはミンチ(挽肉)やペットフード、加工品として販売されたり、流通せずに廃棄したりするものだそうです。
肉質のランクとしては下位に位置づけされるこの経産牛ですが、地元産の食材を積極的使っているヴェッキオトラムの照井シェフの協力もあり、こちらでおいしく調理され、おいしいイタリアンとして食べることができるようになったそうです。
そんな「平田ロッソ牛」を育てているアライファームさんに、もっと詳しくお話を聞いてみました。
「平田ロッソ牛」おいしさの秘密
「平田ロッソ牛」がおいしく食べられる秘密はもう1つ、アライファームが取り組んでいる循環型酪農です。
アライファームさんで育てている牛が食べているのは、なんと高根沢のお米!
厳密には、牛が好んで食べるのは米よりイネ(飼料イネ)の部分が多いそうですが、アライファームさんではこの2つを軸に、飼料を組み合わせて牛に与えているそうです。
まさに、“たん たん たんぼの高根沢” でおなじみの米どころ・高根沢ならではの飼料で育った牛なんですね!
トウモロコシのような湿地に弱く背の高い農産物を育てるより、田園の多い高根沢の土地柄、稲を育てるのが効率的なんだとか。
さらにアライファームさんでは、稲など飼料になる農作物を自宅で育てているそうで、牛の排泄物から堆肥を作って、畑や地域の田んぼに入れることで、牛の餌となる牧草、稲などを育てて、そして、そこで育てられた農作物が牛の餌となり・・という、自然の資源を無駄にせず、再利用し循環させていく「循環型酪農」にも取り組んでいるそうです。
まさに地産地消で、サステナブル!
生産者さんのお話を聞かせていただくと、ますます地元の味として、皆さんも味わってみたくなりませんか。
これからは牛肉を使った商品も開発中とのこと。これからの動きに注目です♪
○アライファームさんのInstagram
https://www.instagram.com/arai.farm/