「社会」の授業では、小学3年生から地元について学び始めますよね。
高根沢町では、「わたしたちの高根沢町と栃木県」という教科書(社会科副読本)をもとに勉強しています。
わたしたちの高根沢町と栃木県
ということで、娘の教科書をちょいと拝借。
読んでみると、まだまだ知らないことが書いてあったりします。
「古くから残る建物」のページには、知らないスポットが載ってました。
↑雨っぷり地蔵
というもの。
こんな史跡あったの? 知りませんでした^^;
「これは、実物を確認しておこう」と、実際の場所に探しに行ってみました。
雨っぷり地蔵
阿久津小学校の近くを車でグルグルすること少々…
あのお堂かな? と思ったら、お堂ではなく、その逆サイドの道ばたにありました。
阿小に行く途中、上り坂の前の、坂のふもとにお地蔵さんを発見しました。
これが、雨っぷり地蔵さま(3人組?)。
案内板でもあるのかとちょっと期待して見に行ったんですが、何も無し。
名前の看板すらなし。
(ちなみにお地蔵さんの上に見える看板は、崖の工事の施工看板です)
この辺は田園地帯なので、昔、日照りや干ばつが続いた時に
このお地蔵さんに祈って、雨が降った…的ないわれがたぶんあると推測されますが。
ということで、ネット検索したら、「高根沢町史」に文献がありました。
雨っぷり地蔵の由来
雨っぷり地蔵
宝積寺の御幸坂下にある。雨が降らないときには雨っぷり地蔵に雨乞いの願をかける。
日照りが何日も続くときは、雨っぷり地蔵を運び出してそばの小川に入れ、雨が降るように祈った。
雨っぷり地蔵をそのまま川の中に入れておくと、雨が降るという。
すると地蔵をもとの場所に戻してだんごを供えて念仏をあげた。
雨乞いは昭和二〇年ごろまで行われた。
祭りの地蔵講は一月二四日・八月二四日に行われる。
昭和20年頃まで、雨乞いは行われていたんですね。
特に雨乞いしたわけではないのですが、訪れた日とその次の日、すごい雨が降りました。
○雨っぷり地蔵
栃木県塩谷郡高根沢町宝積寺(下宝積寺交差点近く、阿久津小に上がる坂のふもと)